アスベスト対策

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アスベスト対策はなぜ必要なのか

アスベストとは

アスベスト（いしわた・せきめん）は天然に産する繊維状けい酸塩鉱物です。石綿関連法規により禁止されるまで広く使用されており。不燃材料として建築物に使用されたり、高気密の特性から断熱材・保温材・吸音材に、軽量の特性から屋根や天井などに使用されました。また、粘着性が高い特徴もあり、塗料やセメントに混ぜて使用されました。加工が容易で頑丈という特徴もあり、強い力や摩擦のかかる場所にも使用されたり、絶縁性・防音性まであることから、建設資材・電気製品・自動車・家庭用品など、さまざまな使用をされていました。
アスベスト原因で発症する病気

アスベストは、そこにあること自体が直ちに問題なのではなく、飛び散ること、吸い込むことが問題となるため、労働安全衛生法や大気汚染防止法、廃棄物の処理及び清掃に関する法律などで予防や飛散防止等が図られています。アスベストの繊維は、肺線維症（じん肺）、悪性中皮腫の原因になるといわれ、肺がんを起こす可能性があることが知られています（ＷＨＯ報告）。石綿による健康被害は、扱ってから長い年月を経て出てきます。例えば、中皮腫は平均35年前後という長い潜伏期間の後発病することが多いとされています。

2020年7月にはアスベストによる健康被害の防止のため、石綿則が改正されました。

改正のポイントはこちら

アスベストを使用した可能性のある使用部位例

- 内装材（壁、天井）
  
  石綿含有せっこうボード・石綿含有壁紙
  石綿含有けい酸カルシウム板第1 種
  石綿含有スレートボード（平版・軟質板・軟質フレキシブル板）
  石綿含有パルプセメント板・石綿含有スラグせっこう板
- 床材
  
  石綿含有ビニル床タイル・石綿含有ビニル床シート
  石綿含有ソフト巾木
- 屋根材
  
  石綿含有住宅屋根用化粧用スレート・石綿含有スレート波板
- 外壁材
  
  石綿含サイディング（有窯業系・建材複合金属系）
  石綿含有押出成形セメント板・石綿含有けい酸カルシウム板第1 種
  石綿含有スレートボード・フレシキブル板
- 吹付け材
  
  吹付け石綿・石綿含有吹付けロックウール
  湿式石綿含有吹付け材
- 保温材・耐火被覆材・断熱材
  
  石綿含有けいそう土保温材・石綿含有けい酸カルシウム保温材
  石綿含有バーミキュライト保温材・石綿含有パーライト保温材・石綿保温材
  石綿含有けい酸カルシウム板第2 種・石綿含有耐火被覆板・屋根用折板石綿断熱材
  煙突用石綿断熱材
- その他アスベスト含有建材（成形板等）
  
  石綿セメント管・石綿発泡体